
プロの第一歩を踏み出すチャンネルストリップ Waves AudioTrack
イコライザー(EQ)とダイナミクス系エフェクトが1つに収められた「チャンネルストリップ」。スピードが求められるプロの現場で多用されている便利ツールです。
チャンネルストリップは複数の処理がまとめられた便利さの一方で、機能が多くて初心者には難しそうな印象もあるでしょう。そんな中 Waves AudioTrack は、シンプルで見やすい操作性と十分な機能を兼ね備えた、チャンネルストリップ入門に最適なプラグインです。
2025.06.18
見て分かる、さわって分かる──視覚的なイコライザー

AudioTrackは4バンドのパラメトリック・イコライザーを搭載。クリックひとつで各バンドの ON/OFF 切替や、フィルタータイプの変更が可能。周波数帯やゲインの調整を視覚的に確認しながら操作できます。
フィルターの種類は、ローカット/ハイカット/ローシェルフ/ハイシェルフ/ベル型/から選択可能。グラフィックEQのような操作感を持っていて、初心者がEQの仕組みを体感しながら学ぶのにぴったりな設計です。
視認性の高いダイナミクスセクション

ダイナミクスセクション(ゲート/コンプレッサー)では、スレッショルド値がメーターの左右に表示され、初心者でも音の変化を確認しながら、適切な設定を行いやすいデザインになっています。

現在提供されているのは25周年記念エディションで、左上のメニューから、従来のレガシーインターフェースへ切り替えることも可能です(上の画像はレガシーインターフェース)。長年使い慣れた操作感を重視するユーザーにも配慮された設計です。
生楽器のレコーディングで重宝するゲート

スレッショルド値以下の音をミュートしてくれるゲート。近年は編集段階でノイズ処理を済ませることが多く、ゲートを使わないケースもあります。しかし、後段のプラグインがノイズを増幅させる可能性があるため、マスタートラックにAudioTrackを挿す際はスレッショルドを−60dB前後に設定しておくのがおすすめです。
AudioTrackのゲートは
- 最大1000msのアタック
- 最大10000msのリリース
が設定可能です。アタックやリリースを長めにとり、スレッショルドを高めに設定することで、フェードイン/フェードアウトのような効果も演出できます。オートメーション作業の手間を省きたいときの時短テクニックとしても活用できます。
AudioTrackでプロの第一歩を踏み出そう
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